16性格診断による”INF”について
- 2019.10.08
- INFの民について
おおふじです。この記事ではINFの民と呼称させていただいている言葉の、そのINFの部分について掘り下げようと思います。
日本において16性格診断などと言われる性格診断に使われる記号から取ったINF。
ではINFとは具体的にどういう意味なのかを、簡単に説明させていただこうと思います。
まずはじめの”I”とはなんぞや、というところから。
ここに当てはまる文字はIとEがあります。この二つアルファベットが意味するのは「内向き」と「外向き」です。
IとE、どちらが内向的であるかは、このサイトを見ている9割の方は直感出来ると思います。Iが内向きです。
ただ、勘違いをしてはいけないのは、内向的である、つまり性格診断上でIがつくからと言って「陰キャ」だとか「引っ込み思案」という言葉に直結はしていないということです。
このIとEは気持ちのエネルギーがどちらに向きやすいか、という事です。
例えば知らない人と自分が一人、ちょっとした時間を過ごすとします。
Iの人は大抵、自分から知らない人には話しかけないでしょう。スマホなどを持っていればそちらゲームなんかを遊んでみたり、ブラウザで何かを調べたりするかもしれません。
でもEの人は進んで知らない人に話しかけることを苦と感じません。何かのきっかけを見つければ話しかけに行きます。
この時に向いているエネルギーの方向が、IとEで示されています。
Iは物静かで、自分の心を充実させる事を選びます。Eは社交的で相手を介して充実感を得ています。
だからと言ってIは消極的なのかと言われたら、それは違うのです。内気な人って、誰に対しても内気ではないですよね。心を許した人にはしっかり話せますし、私もそうですが、いわゆるオタク気質になってくると、同好の士と一緒にいるときは饒舌にもなります。
つまりIがつくからと言って、単に内向的で静か、というわけでもないのです。普段の日常でのエネルギーの向きが自分の心に向かっているという事です。
楽しいことが好きなら、もちろんはしゃぐ事だってあります。私も楽しいことは大好きです。
そもそも0か100かで人間の性格が測れるわけではありませんし、なんのアルファベットがついたからこう!と決めつけることは出来ません。ただ傾向として、という話ですね。
続いてNですね。これもIとEの関係と同様、別にSがつく場合もあります。
サウスとノース、ではありませんが、同じように真反対の意味を持っています。
ここでわかるのはずばり、モノを知る方法、見方です。
Nの方というのは「これってこういうものかな」という判断でモノを見るのです。
この説明では少し曖昧ですね。
そのものについて概念や抽象で捉えることが出来て、不確かなモノに寛容なのです。「なんとなくだけどわかってしまう」という感覚を経験したことがある方は恐らくNです。
逆にSはどうかと言えば「これはこういうものだ」という確定を欲していて、事実や現実を持って判断でモノを見ます。
少しアレな例えになってしまいますが、男女間で絶対にわかりあえない痛みがありますよね。
女性は定期的に訪れる辛さを男性に理解してもらいたいと思う事もあるでしょう。男性は衝撃によって受ける痛みを女性に説明しようとも、文章か不可能な辛さがあるはずです。それについて異性間で持たれる共感の度合いに、SとNの違いが浮き彫りになることがある”かも”しれません。
これは想像力の違いにも直結していきます。
Nタイプが抽象的な物を理解できるのは、そこにある隙間を自分の想像で埋める事が出来るからです。
逆にそれが苦手なSタイプは、確かな地盤を経験によって固めていくことで現実的に物事に対処することが出来るのです。
続いてFですね。これに対応するのはT。「考えるな、感じるんだ」……ブルース・リーの名言ですが、これは同時にFとTに対応しています。
さて、それではFについて。これは感情、感性を意味しています。
Tは思考です。
この二つは細かい解説をするよりも、一つの例え話がわかりやすいかもしれません。
あなたは教会の神父あるいはシスターだとします。大嵐の日、見るからにみすぼらしい男が一晩泊めて欲しいと現れ、哀れに思ったあなたは教会の一室を貸してあげることにしました。
あなたは男に食事を振る舞い、温かい毛布を貸してあげます。男は特に感謝の言葉を発しませんでしたが、あなたの好意に応えるように食事をし、毛布を使って眠りました。
次の日、男はいなくなっていました。貸してあげた毛布の中に、教会で使っていた食器など、あなたからしたら大した価値の無いかもしれないそれらを盗んで、自分のお金にしようとしていました。それを見つけた警察が男を捕まえ、あなたの前につれてきました。
ここであなたはなんと伝えるでしょうか。
「その男は間違いなく泥棒です、逮捕してください」?
「私がその男性にあげたのです。だから彼は罪を犯していません」
もちろんそんな風にはっきりは言わないかもしれませんが、どちらに近いかでTとSかに別れます。
Tは公平で、厳格で、正義かどうかを思考します。だから泥棒は泥棒だと考えます。上記のセリフでは、一つ目が当てはまります。
ではSですが、こちらは同情的で思いやりがあるのです。
きっと男が困っているから盗みをしてしまったのだろうと考えます。そしてそれを助けてあげたいと思うのです。
ここから派生していく話も楽しいのですが、今は置いておくとしましょう。SとTの違いについてもなんとなくわかっていただけたと思います。
これでINFという人種についてわかってきました。
I→内向的、静かで自分からガツガツ行かない、聞き上手
N→寛容さがあって、想像力豊か
F→情を大事にして、思いやりを持って人と接する
この性格が如何に素晴らしいか、わかっていただけたでしょうか。日本には比率として多く居るはずなのです。
そして同時に。
日本社会に生きる上で適応が難しい人種でもあることがわかっていただけるでしょうか。
日本ではハキハキした人が評価されます。ボソボソしてる人は嘲笑の対象になりえます。
想像力が豊かであるということは、相手の感情を察することが出来るということです。思いやりもあるのですからモラハラやパワハラからは遠ざかる人間であるはずです。
しかし日本社会で地位を築くのは、なぜだかハラスメント気質がある人が多いのです。まるでそれが正しいかのように、たくさんの会社で相手の気持ちを想像出来ない人間が上に立っています。
得意な事は一人ひとり違うはずなのに、それがわからない武士様がまだまかり通っているのです。
優しさは日本社会において不必要なのかもしれません。
性格であれば気合で、根性で。そんな話がまだまだ通されるのがこの社会です。
ドラクエに例えてみます。人類の95%が攻撃魔法のメラをMP2で撃てるとしましょう。それならメラ=MP2の下級魔法だと認識されるのは当然わかります。
でも残った5%の人が、その下級魔法のメラを撃つのにMP20を消費している場合があるということです。日本は、と一概に括れないかも知れませんが、その5%にいちいち対応していられるか、という社会ではあることは、なんとなくわかる人もいるのではないでしょうか。
この社会を目の当たりにしたINFの民は社会から身を遠ざけるでしょう。なぜなら全体像で物事を捉えるからです。社会はこういうモノだと思ったら、怖くてたまらなくなります。MP20でメラを撃っても戦えません。
INFという性格の全てが、日本社会への適応に難しいのです。
でもINFの民は、メラをMP20で撃つだけじゃないはずです。
その特性を持っていればひょっとすると、回復魔法のベホイムをすぐに覚えることが出来て、それも普通ならMPを12消費するところを、MP1で使用できるかもしれない。
私は最近、それで良いのではないかと思っています。メラが上手に撃てなくても、別の道があるのではないかと、それを探し、共有するために立ち上げたのがこのブログであります。
(ところでどうして私はドラクエの話をしているのでしょう。お茶目さとオタク気質が出てしまいました。)
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