職業体験レポート:ちょっとだけの会社員生活を終えて

先日ぶりです。先日の一秒決定型派遣を終わらせてきました。(自己都合退社?です)

とりあえずINFの民として、勤務日数8日ですがどんな感じだったかをレポートします。

体験として

個人的に実りが非常に多かったです。なんたって生活リズムが整いますし。

朝の7時に起床、8時半に家を出て、帰ってくるのが大体21時頃。

その3時間後には何をする間もなく寝ます。リズム最高ですね。帰って寝るだけの生活です。生活が単純化し、文化的な行動はほとんどありませんでした。

それに普通のサラリー生活をカジれた、というのもメリットでした。私の行った場所がアレなのかもしれませんが、パワハラではないのかもしれないにしろ、圧迫って普通にあることが実感できました。

忙しい時は上長の人はイライラした口調で喋りますし、タスクオーバーな要求ももちろんあります。

営業部の方では一日数回、パワハラまがいな言葉が飛んでいます。完全に体育会系でした。セクハラも普通にあるし、体育会系の人たちは本当に頑張って耐えているんだなという光景を目の当たりにして知れたのも、個人的には実りになりました。

前にいたところは女性が強くて、かなり緩い職場だったので、こういう感じはなかったんですよね。そもそも会社員というところでもなかったのですが。

とにかく、多分日本の中小のスタンダードに近い場所に潜り込めたんじゃないかなと思っています。所属ではなく、短期で良かったと実感します。

そして更に大きな実りは、私にはやはりこの生活は無理だろうということですね。

1時間の通勤、ピリピリした職場、8時間張り詰めて、帰った時間の12時間後にはもう出社しないといけない、という生活。東京に向かう満員電車はまだマシで、夜の帰り電車で新宿、池袋間のギチギチでとてつもなく圧迫される超満員電車を一度体験しましたが、軽くトラウマになっています。

通勤快速と各駅停車が来る線だったら、多分快速のほうが混むので、混む区間までは各駅に乗る方がまだダメージは少ないかなと思いました。

方向にも依るのはもちろんですが、INFの民やHSPにとってあの満員電車は間違いなく毒だと思います。

多くの人がそんな生活をしているのは本当にすごいことだと思います。でも私は生きてる心地がしなくてと言えばいいのか。

これはINFの民に限った話ではなく、文化肌な人間が思いがちの話ですが、時間が足りないっていいますよね、分身したいとか精神と時の部屋がほしいとか。

そんな事を考える余裕もないといいますか。なんとなく思ったのは、そういう忙しさによって色んな事を忘れて生きていくんじゃないかなと思いました。

頭と体に変化が見えた

ほんの数日なので統計が取れたわけではないのですが、働いて数日後、鼻血が出やすくなりました。鼻をかんだら血が滲んでる、というのが3日ほど。強くかみすぎて出たわけではなく、普通にかんで鼻血、という光景がありました。INFの民にこの生活はキャパオーバーということなのでしょうか。

次に頭です。1月に川島隆太教授のスイッチの脳トレを買っていたのですが、それのスコア、短期記憶部分が特に悪くなりました。

自分でやっていてもわかったのですが、明らかに集中力を欠いているという感じです。

例えばワードを2分で覚えて3分で書き出すというものがあるのですが、会社に行く前は基本的に10~12個はスラスラ思い浮かんでいました。そこから先は集中して思い出す、という感じだったのですが……。

それが会社に行き始めてから、毎回7、8個でつまずきます。頭がボーッとして、明らかに記憶力が悪くなってたんですよね。まぁ関連性は無いかもしれないのですが、一応記録。単純に夜型人間が無理やり昼行動に変えたからかもですね。

あとトイレがね……近くなったんです。(笑)

なんででしょうね?仕事中も寝ている間も、2~3時間で一回行きたくなるくらい。なんでなんだかわかりませんが、デトックスしてました。

いろんな人がいる

久しぶりに社会に出ると、人間観察が捗ります。←こういう事言う人苦手(笑)

でもとりあえず、行く前はすごく怖かったのですが、嫌だなと思う人ってそんなに多くないなって感じでした。

ただ関わるところにいるのが大きく見えてしまうんですよね。私の場合は上長さんが怖かった、社長さんの口調がきつい、営業部の統括の人がバリバリ体育会系でパワハラっぽい発言してた、などなど。

この内、直接しゃべるのは上長さんのみ。ですが派遣という扱い上は、そこまで厳しい事は言ってこないのですが……HSP的にそういうのはあまり関係なく、同じ空間に怖い人がいるだけで緊張するんですよね。

とは言え、一番関わる人は優しい方ばかりだったんです。同僚の方、先輩となる方、抜ける私の代わりになる方……皆さん丁寧な方でした。

だから接する場所にいる比率で言えば、明らかに良い人に囲まれていたんですよね。

でもそれ以上にこうして辞めたのは

・拘束時間が長すぎる

・通勤が苦痛過ぎる

・社内がうるさすぎる

・休日が会社都合

・毎日決められた時間に決められたことをするのが苦痛

・の割に給料が低い

と言うような理由からで、まだあげれば色々ありますが、やはり普通の会社員生活は難しいなと実感するのでした。

なんでみんなこんな生活を続けられるんだろうと不思議になります。私の引き継ぎで来た方はその生活をもう3年続けられているとのことで……

やはり私には普通の場所で普通に生きることは出来ないなと思いました。

歌舞伎町という場所

最終日は歩き回って帰りました。

人混みは苦手ですが、こんな機会でもないとなかなか夜の時間に歩き回れないので、雰囲気を見てみようと思いまして。

夜と言っても8時位の話なので、まだまだ歌舞伎町の夜というには早い時間なのかもしれませんが……

歌舞伎町はとても多様性のある街で、それについて感じたのはちょっとした安心感だったといいますか。

歌舞伎町には時間を問わずにたくさんの人がいるんですよね。深夜は流石にわかりませんが、朝であれ夜であれ、たくさんいます。

地べたに座ったホームレス、車の陰に隠れてタバコをすっている女の子、公園で屯している不良男子っぽい人たち、キャッチは禁止されているようですが、キャッチもいます。

外国人の人が観光に来ていたり、カラオケ館から楽しそうに出ている子連れの家族、おばさま達が数人で買い物をしていたり、風俗店に急ぎ足で入っていくスーツ姿のサラリーマン、ホテルに入っていくカップル。

寒そうに足を出しているメイドさんに、店の前に立つ忍者たち、飲食店の券売機を前に悩んでいる人に、イケメン揃えた野菜屋、入ってすぐに18禁と書かれた階段があるアニメショップに、どこにでもある量販店もあったりして。

人の社会のカオスな側面が目に見えるのがこの歌舞伎町なんじゃないかな。それがなんだか安心出来て、自分もそこに立っているというのがちょっと良かったのです。

人混みは嫌いですが、どこか整然としている人混みなんですよね。

とはいえ毎日行く必要は無いかな……龍が如くの世界ではよく歩いていましたが、たまには自分で歩くのも悪くないですね。本当にたまにでいいですが……。

というわけで

今度はもう少し時間に振った職業を探してみようと思います。正社員は無理そうです。この半年、思えば正社員という生き方に固執していたような気がします。

私にはそれが難しいことを実体験として知れた2週間でした。何か人とはもっと違う道を模索しなければなりません。でも毎日12時間以上拘束されるより、多分探し続けるほうが苦じゃないと思うのです。