INFJ/INFPの働きやすい仕事について
先日、こんな話題を取り上げてほしいというコメントを頂いたので、私なりに取り上げてみようと思います。
はい、社会不適合者INFの民は、いったいどんな仕事がやりやすいのか、という話ですね。
結論から言うと、基本的に世間一般で言う仕事の大半に向いていません。
最も理想的な事で言えば「在宅」「裁量が大きい」「時間に縛られない」「好きなだけ取り組める」というようなところでしょうか。これはもう社会で多くの人に求められる仕事ではないですね。
ですので、今回は「マシ」というところを探るところからはじめていきましょう。
まず対人関係の仕事からです。
接客は人を怒らせないように、多くの精神力を使って相手を見るため非常に疲れますが、他の人よりもうまくこなせる可能性があります。
相手、お客さんは少なければ少ないほど良いです。例えばお客さんがひっきりなしに来るような場所だと絶対に疲弊します。楽しくてもです。生粋のINFの民は友達とですら限界時間があるというタイプの方が多いので、仕事の時間には気を使ったほうがいいでしょう。抜く時はしっかり力を抜く事が必要です。
ですが前述したとおり人を見るのが上手なので、対企業などの営業もこなせるタイプも居る、とか。
また、よくカウンセラーのような仕事に向いている、なんて出てきます。
ですが世間から求められるカウンセラーという職業は資格が求められていることも多く、やる気が出ないと事に向かえないINFの民は早い段階で勉強を始めておく必要があります。
社会に出て、いざ働くとなんか違うので今度はカウンセラーに、というのは少し壁が高いので、この選択肢は学生の人向けか、生活に余裕がある人向けでしょう。
仮になれたところで相手の話に感情移入して疲れ切ってしまうという話も。
続いて作業系の仕事ですね。データ入力やサーバー保持など。
非常に退屈なタイプの作業は「終わったら終わり」という仕事であればやや気楽に出来ます。しかし仕事に終わりが来ないタイプであったりすると頑張り屋なINFの民は損をするかもしれません。
クリエイティブな面は一つも無いパターンがほとんどなので、心を殺していないと厳しいです。つまんないな、と考え始めたらとたんに苦しくなります。
続いてINFの民に向かない仕事はどうでしょうか。
ここに仕事の種類は関係ありません。
「上司が怖い」「裁量権、仕事の自由の幅がせまい」「在宅でない」「体育会系」「怒声が飛ぶ」「仕事場がざわざわうるさい」「好きな時に休憩がとれない」「飲み会がある」「家から遠い」「静かな休憩所がない」「他人との距離が近い」「拘束時間が長い」「残業がある」「やりがいが感じられない」「単調な仕事」「クリエイティブさがない」「答えが決まっている」
うーん、これくらいでしょうか。この辺があるとまぁ向かないです。妥協できる範囲はもちろんありますが、理想は全てこの逆であること。答えが無い事を試す、ということについてはかなり強みがあると思います。想像力に長けていますからね。
ですがまぁ、とにかく社会に向かないのはおわかりでしょう。
だからこそ、どうしても適職に「アーティスト」が出てきてしまう。
適職診断をやったINFの民の方なら大抵見ているでしょう。芸術家、アーティストなどなど、「なんじゃそりゃ」という答えを。
じゃあアーティストが選択的な職業として成立するかと言ったら、まずしませんよね。
アーティストというのは誰にも縛られずにつくりあげてきたものを、誰かに認めて貰い続けることでその価値をあげていくわけです。それではじめてお金になって仕事になると。
明日から絵描きをしてお金稼ぎます! が通用するのはそれまでの人生でずっと絵を描いてきて、実績と評価を持っている人だけです。それも生きていけるほどのものとなると、本当に一握りの人だけ。
ただ趣味レベルでも、稼ぐ額がお小遣い程度で良いのであれば、今はネットで稼ぐことも出来ます。
例えば文章を書くのが得意ならウェブライターに。私もほんの少しだけこれです。
かわいい、かっこいい絵が描けるのなら絵を依頼してくれるサイトを探すといくつかでてきます。スキマやら特技を売るサイトですね。
音楽やゲームが得意なら思い切ってYoutuberなんかもありかもしれません。YoutuberにはINFの要素を持つ人は、意外にも少なくありません。動画編集なども向いているので、黙々と凝った映像を作ってしまうかも。
ですが現実的に、今の社会的な生き方をするのであれば、多くのINFの民は自分の趣向にあっていない場所で生きる道を探さないといけません。
では何が出来るか探す時、日本社会には↑であげた嫌な点ばかりの会社がほとんど。それを払拭したような良い会社に入れるような実績を、多くのINFの民はもっておらずに路頭に迷うという事が多いでしょう。
こういうところが社会不適合となる所以ですね。間違っているわけではない私達が、「多くの人が出来ることを苦手だから」適合していないとなるのです。
これをどう考えていくかです。
私達は、社会的な正解がある場合、それを見極めてある程度「違う択を取る」方が生きやすいのだと。極論的な話ではないですよ。
例えば、今の世間は当然、社会に出る年齢になったら「会社に所属し」「退職まで働く」が正しいですよね。
でもここ、バイトでもいいはずです。派遣だっていい。「自分の時間が生まれる」方向で舵取りをしたほうがずっと生きやすいです。INFの民は自分の時間を生きなければ生まれたことの価値が半減以下に落ちます。生み出せる可能性がある人が、誰かに使われるだけで一生を終えるなんてもったいない。
でもそれをするために必要なのが、自分の中にあるものをどれだけ形にしていけるかなんです。とにかく早い段階で、自分の持っているものを外側に、誰でも見られる場所に置くのがすごく大事です。
世間一般の大人はそういうことに対して「ノー」を出します。
私が強く後悔しているのは、昔からゲームが大好きで、高校卒業後はゲームを作る専門学校に行きたいと思っていたんです。
でも進路相談では先生がもっと安定な道を取るべきだと、資格を取れる学校を紹介してくれました。そして私もそっちを取ってしまったんです。
これが失敗でした。INFの民にそもそも安定はありません。安定を取るという一般常識的な選択肢そのものが、INFの民には「意味がない」ものなんです。もちろん、入った場所がすごく穏やかで楽しく過ごせる必要ありますし、最初から唾棄すべきものではありません。
でも私、資格があるので病院で働けますがそんな資格一度も活かしたことありません。
これなら絶対ゲームを作るスキルを培って、自分の考えたストーリーを形にして実現していく、という方が絶対に良かった。間違いなく今と違う過ごし方が出来ていたでしょう。自分の好きなことに対してはどれだけ時間を割こうと楽しくいられるのが私達の特徴ですから。
だから、学校を卒業したら就職! という世間の常識とは別の択を取っていくことも視野にいれるべきです。
嫌な会社、でも我慢できる程度だったらなんとかやり過ごすべきであるのが今の社会の風潮ですよね。なんせ日本、古くから一つの会社には3年以上いろ、みたいな話がありますし。
でもこんなのいらないんですよ。嫌ならやめましょう。実家で暮らせるなら実家でもいいし、それがダメなら友達に頼んでもいいですし、どこかで暮らせるなら嫌な会社に所属し続ける必要ありません。
私達はそもそも、多くの人達と物事の捉え方が違うのです。
すごく繊細で傷つきやすい。
だから今の社会で言われている事、当たり前の事について、基本的に嫌なことや苦手なことばかりです。
だからこそ、繊細なINFの民は「自分が何かを感じた時を繊細」に感じ取るのがいいのではないかと思います。
行動の遅いINFの民は、安全かどうか見極めてから動く場合が多いです。
でも自分がこれをやってみたい、好き、という気持ちを持ったら、その部分に特に繊細になって動くんです。嫌な社会で働きたくないなら、尚更早く動くべきです。
私は少し遅かった事を後悔していますが、何事も遅すぎることは無いと思っています。
日本の社会図式は私自身、全然好きではありません。以前受けた面接でも「君みたいな人(夢を持ってるような人)を欲しがるまともな企業はないよ」とはっきり言われましたから、文化の国として最底辺だと思います。
でも日本という国そのものは、大きな失敗をしても最低限暮らしていけるだけの保証はあります。海外だと「失敗したの?じゃあもう君に用はないね」というパターンもありますが、日本では国民である限り最低限の暮らしが保証されてるわけですから。
だから社会の常識を振り切って自分で動くしか無いんです。INFの民が探すべきはどんな会社で働くかより、どう生きていくかです。
INFの民の多くは裕福で幸せな暮らしは出来ません。INFPは特に全人類の中で年収が少ない人間タイプであるという統計すら出ています。
でも幸せなんて言葉は三人称で見ての話です。自分が生きやすいほうが良くないですか?
ミニマルな暮らしでも、自分が幸せに生きることを第一に仕事を探すべきで、それは「企業への就職」という形以外でも達成出来るはずです。
まとめます。
繊細さは社会の嫌な面を見るためではなく、自分の気持ちを表現するために、自分の心の動きに発揮してください。
他人は気にせず、自分で決めた道、感じた事を主題に生きること。それがINFの”適生”です。
全部出来ないなら、いっそ近場でバイトでいい。そこで暮らしながら夢を叶える行動をすること。
当面の夢がないなら、とりあえずできそうな事をする企業に就職でも良いんです。ここは自分の特性を重視してください。
繊細で、感じ方が多用なINFの民なのですから、これがいい、なんて答えはありません。
持ち前の感受性と想像力を持って、自分で道を決めるんです。ここも言ってみれば生きづらさですが、ここにあるつらさは苦しみと同時に夢と希望も混じっています。
繊細さ、やりたいと思ったこと、とにかくあらゆる意味で自分を大事に生きてください。
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