質問への回答集【島あきら】さんの場合
- 2020.06.21
- INFを持つ方への質問集
小説家になろうにてお知り合いになれた島あきらさんの回答です。
編集関係のお仕事をされてらっしゃる方で、私の書いている作品にもとても可愛い&かっこいい絵をくださったりと、すごくお世話になってます。
ご自身も作品を手掛けてらっしゃるので、気になった方は
INFPではありますが、タイミングによってはENFPが出ることもあるそうです。
エニアグラムはタイプ4が大きく、体癖では8や6とのことでした。
HSP診断では強判定だそうで、ここは私と同じです、大変ですよね(==;
そんな島さんの回答がこちら
- 1. Q.最初に生きづらい気がしたのっていつでしたか?
- 2. Q.どういう時に生きづらさを感じますか?
- 3. Q.自分がINFの気質だと知ったのっていつでしたか?
- 4. Q.ストレスを感じて疲れた時はどうやって癒やしていますか?
- 5. Q.対人関係の中で「言わないくらい地味だけどこれがある相手は面倒」ってことありますか?
- 6. Q.これまででやってよかったことってありますか?
- 7. Q.生きにくさを感じることに対してどう折り合いをつけていますか?
- 8. Q.音楽や色などでINFの民をイメージするものはありますか?
- 9. Q.好きな作品ジャンル(世界観)はなんですか?好きになる作品の傾向や特徴は?
- 10. Q.INFの民としての強みを漢字一文字で表すと?
- 11. Q.INFの民が、良い関係を築ける友達と出会うためにはどうしたら良いでしょうか?
- 12. Q.あなたはどう生きてる?どう生きるべきだと思う
Q.最初に生きづらい気がしたのっていつでしたか?
小学生の頃から何をやっても蚊帳の外という感覚はありましたが、『生きづらさ』という言葉自体には疎く、実はつい最近です。HSPという言葉を知って、それに該当する特性を持つために、自分が周囲と関係を構築する際の困難さを『生きづらさ』と表せるものだと自覚しました。
でも、そういった特性を持つ割に、何故か、私は自分に関しては肝心な所で鈍いんですよね…?
おまけにネガティブ思考ならぬネガティブ志向なので、自ら『生きづらさ』を感じる道を選んでしまったりもします…。
Q.どういう時に生きづらさを感じますか?
人と接する上で「傷つきやすすぎる」自分に対して「生きづらい」と感じます。
私は、ハキハキと喋るのが苦手で、よく相手から「は?」と聞き返されるのですか…それだけでめちゃくちゃ心に傷を負う人間です…。今もですが、小学生の頃は特に、そう聞き返されるのが怖くて、人と話す事が億劫でした。そのうえ泣き虫で、「あの子は話しかけてもすぐに泣くから、一緒の班で活動したくない‼︎」とよく言われていました…。(そしてその事に大いに傷つき、より泣くという悪循環でした)
Q.自分がINFの気質だと知ったのっていつでしたか?
今年の2月末です。
この時期は、仕事が多忙期に突入していました。そのため、目の前に座っていた先輩が、仕事によって心身共に追い詰められてゆくのを感じていて…。自分もそれに引き込まれてしまっていました。自分の仕事も全く手に負えなくなり、メールや残業届けといったちょっとした文書も書けなくなっていました。自分を立て直すために性格診断をしてみようと閃いて、自分がINFPという性格傾向を持つと知りました。
Q.ストレスを感じて疲れた時はどうやって癒やしていますか?
アニメや映画、教育番組の動画とかを見て、疲れの原因とは別の事に思考を移すようにしてます。何もしてない状態では、何かとくよくよ考え込んでしまうので…全く違うことを考えるように仕向けます。
でも、確実にコレ!と言えるような、はっきりとした方法は分かりません。いつも、落ち込むところまで落ち込んで、いつの間にか脱していた、という感じなので…。
Q.対人関係の中で「言わないくらい地味だけどこれがある相手は面倒」ってことありますか?
相手より、自分の方が面倒だと常々思います…。
ただし、相手から拒絶される事だけは、大の苦手です。わがままな話ですが、《孤独》は問題なくても《孤立》には耐えられません…。逆に言えば、孤立状態に追い込まれなければ、どんな方でも、案外付き合うには問題はないのかもしれません。
そのパターンにはなったことがないので、あくまで理想論ですが…。
Q.これまででやってよかったことってありますか?
ひとり暮らしです。実家や地元から離れてひとりになれた事で、気付いたことが多くありました。それに、何をするのも自由ですので…。
Q.生きにくさを感じることに対してどう折り合いをつけていますか?
あまり良い方法ではありませんが、「自分以外の人々のできない所も見る」事です。
世間を見れば、どうしても自分の「できない部分」に目が向きがちで、自分以外の言動の全てがキラキラして見えてしまいがちです。
けれど、どんな相手であれ、苦手な事もある。できない事もある。と知る事で、不十分でも構わない自分に気付けるのではと思っております。
ただ、私自身、そうなれるようにと試行錯誤している最中です。これを、ただの感情論といえばその通りです。それに、相手の出来ない所を探す事は、実際「粗探し」ですし、相手を責める事だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、相手の不十分さを認め、受け入れられない事こそが、相手を責める事に繋がるのだと思います。
そして、相手のできない事を受け入れた上で、それでもどうしても責めてしまう自分のダメな部分とは、克服できる事だと思います。なぜなら、それだけ強く変わりたいと願える事だからです。
生きにくさも、生きづらさも、よく見れば自分以外から見たイメージである事は多々あります。
客観的な自分であるが故に、割り切る事も受け入れる事も難しいものですが、見るべきなのは、INFの民の希少性より、その特性です。INFの民の方々が、願い続けた希望をなし得た時、多くの人にとって大きな希望となるのだと信じております。
Q.音楽や色などでINFの民をイメージするものはありますか?
夕陽のオレンジが、夜の青色に溶けていく空の色です。今日は1日疲れたな。とか、こんな毎日もう嫌だな…。と思って見上げた時、そんな気持ちをさらっていってくれる。ちょっと寂しくて、悲しいけれど、どこまでも優しい色…そんなイメージです。
音楽というと、ジャンルで言えばオルタナティブミュージックとかでしょうか…⁇余談ですが、amazarashiの「自虐家のアリー」で歌われるアリーちゃんは、きっとINFの民だろうなぁ…と聞くたびに思います。
Q.好きな作品ジャンル(世界観)はなんですか?好きになる作品の傾向や特徴は?
ちょっと皮肉っぽかったり、風刺の効いたコメディが好きです。落語も好きです。でも、テレビで見るようなお笑いは苦手です。
学生時代に、知り合いの『なんでも知ってるおじさん』に進路相談をした時には、「君の考えてる事や興味のある事は哲学分野だから、今の進路(看護・医療系)はお勧めできないよ」と諭されたので、気付いていないだけで哲学も好きなのかもしれません…?
Q.INFの民としての強みを漢字一文字で表すと?
「波」でしょうか。
波及、波紋といった、どこまでも静かに広まってゆくイメージがあります。
Q.INFの民が、良い関係を築ける友達と出会うためにはどうしたら良いでしょうか?
急がない事かと思っております。私自身、人間関係の構築が何よりも苦手ですし、新学期が来れば毎回熱を出して、友達のグループか出来上がった頃に復帰することばかりでしたので…。
でも、そういう時に無理に友達を得ようと急いだりして関係を築いたとしても、長く続いたことがありませんでした。まだまだ模索中です…。
Q.あなたはどう生きてる?どう生きるべきだと思う
何ひとつ出来なくて何ひとつ満ち足りていないから、価値を得るために、選べないものを選ぶために生きています。
ですが、そうは言っても私には、選べるような生き方というものがありません。選びたい生き方は、たくさんありました。けれど、それらはいつだって自分にはできない生き方でした。
おそらく、自分自身の価値を認められないから、できない生き方ばかりを選ぼうとしてしまうんだろうと思います。
他人の理想を自分の理想と勘違いして、自分の中にある欲求に気づけず、身の丈に合わない理想を追い求めて、自分を必要以上に抑圧していました。
社会で生きていけるようにと、ダメなところを矯正されるうちに、私自身の不器用さから、社会で生きていくには、生きづらい形に湾曲してしまったのかも知れません。
私は、誰よりも正しく生きてしまうのではなく、誰よりも正しく生きようとしてしまうから、息苦しかったのです。
だから、生きづらさを知り、生きづらいと認める事は、怖かったです。
それは、自分には何もないことを認めることでしたから。
何もできなくて、それゆえに生き方を選べない上で、だからこそどう生きるべきか…といえば、「自分の価値を認めるために、今まで選ぶ事ができなかった自分の選択肢を選び、生きるべき」としか私には言えません。
ありきたりな言い方をすれば、私の人生を生きるのは私だと、胸を張って言える日が来るように、生きたいのかもしれません。
私の回答が、ご覧になった方にとって、何かお役に立てれば嬉しい限りです。
最後になりましたが、このような機会を設けてくださった事に感謝申し上げます。
皆さんの回答を見せていただくのも、自分が答えるのも、とても楽しかったです。ありがとうございました。
以下おおふじのコメント
とてもメッセージ性が強い回答を頂きました。私自身も励まされる思いです。
考えからHSPの傾向も強く受け取れて、共感できる方も多いのではないかと思います。
で、生きにくさについての回答の部分ですが……これはとても重要な考え方なのではないかなと。基本的にINFの民は理想が高い部分がありますし、同時に社会と違う考え方からダメ人間扱いされやすいです。
でも本当にダメ人間かと自分に問うた時に、多分こういうサイトを見つけるような、自己探求されてる方はもちろん、そうそうダメってことないと思うんですよ。
それは社会的な規範から見て浮いているとか、平均値から見ただけであって。我々はその平均を作る上でのブレが大きいんです。
だから、きっと誰かに劣ってると思うことって多いんですけど、逆に優れているところはもっと優れていると思うんです。
HSP一つとってもそうです。夜の街でウェーイ!ウィーアーパーリーピーポーって知ってる人が気づけないことに絶対気づけますし、でも自分はパリピーって出来ない。
それでいいじゃん、の思考ですよね。誰だって上も下もあるんだから、誰かに言われたことが出来なくても、別のことなら出来る。それがどんなに小さなことでもいいんです、ゲームが上手いとか、そういうことで充分。
ここに来る方はそういうの持ってるかもしれませんが、やっぱり文章にして残すなら、自分を好きな自分を認識するのが大事、って事かなぁ。
というわけで、そんな島さんの作品の一つを紹介。
少しつらい話ですが、共感できる部分がある方はこのブログを読んでる方には多少なりあるのではないかなと思ったりして。強いけど弱い、けど強い。こういう考えが出来るのに弱いわけないんです。
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