質問への回答集【らっぱ】さんの場合
- 2020.09.24
- INFを持つ方への質問集
いつでも回答募集中の「INFを持つ方への質問集」に新しい回答をいただきました。
今回は大学1年生の女性、19歳のらっぱさんからの回答を紹介します。ご本人様からのコメントで、必要に応じて切って良いとのことでしたが、大事な回答ですのでそのまま掲載させていただきます。
また、エニアグラム5w4、HSPスコア128という情報も頂いております。エニアグラム、私と同じですね……HSPの度合いも強度が高く、かなり精神的に疲労することが多いことでしょう……
- 1. Q.最初に生きづらい気がしたのっていつでしたか?
- 2. Q.どういう時に生きづらさを感じますか?
- 3. Q.自分がINFの気質だと知ったのっていつでしたか?
- 4. Q.ストレスを感じて疲れた時はどうやって癒やしていますか?
- 5. Q.対人関係の中で「言わないくらい地味だけどこれがある相手は面倒」ってことありますか?
- 6. Q.これまででやってよかったことってありますか?
- 7. Q.生きにくさを感じることに対してどう折り合いをつけていますか?
- 8. Q.音楽や色などでINFの民をイメージするものはありますか?
- 9. Q.好きな作品ジャンル(世界観)はなんですか?好きになる作品の傾向や特徴は?
- 10. Q.INFの民としての強みを漢字一文字で表すと?
- 11. Q.INFの民が、良い関係を築ける友達と出会うためにはどうしたら良いでしょうか?
- 12. Q.あなたはどう生きてる?どう生きるべきだと思う?
Q.最初に生きづらい気がしたのっていつでしたか?
完全に自覚したのは高校に入ってからです。自我が芽生えるのが遅く、親の言う通りにずっと優等生を演じていました。
中学でやっと自我が芽生え始め、自分を偽り続けることに対してストレスを溜め込んでいきました。
高校に入り、自分を演じるのをすっぱり止めた途端、周りと自分の様々な違いが浮き彫りになって、恐怖のようなものを感じました。
幸い周りは良い人ばかりでしたので、何とか卒業まで通いましたが、ずっと怖い、もうやめたいと思っていました。
Q.どういう時に生きづらさを感じますか?
相手の悪気ない言動がグサッと心に刺さってしまった時。基本ずっと抜けません。
人の言動について邪推してしまったり、知りたくもない本音に感づいてしまったりした時。
もっと鈍感でいられたら幸せなのにといつも思います。
Q.自分がINFの気質だと知ったのっていつでしたか?
高校1年生のときです。性格診断を漁っていてたまたま見つけたサイトで、INFPと診断が出ました。
結果を読みながら、生まれて初めて親にも理解されなかった自分を理解してもらえたように感じて一人で泣きました。
Q.ストレスを感じて疲れた時はどうやって癒やしていますか?
自分の中で限界を迎えると、勝手に涙が出てきて止まらなくなります。そんな時は、家で一人の時間を確保します。
ひたすら好きな音楽を聞いたり歌ったり、映像作品を見たり、本を読んだりします。総じて現実ではない理想の世界に触れていると心が落ち着きます。
Q.対人関係の中で「言わないくらい地味だけどこれがある相手は面倒」ってことありますか?
自分が大概面倒な人間なので、人様のことはあまりとやかく言えないのですが、不機嫌なのを隠しきれていない人。
たとえその怒りの原因が自分になくても、気持ちが不安定になります。
Q.これまででやってよかったことってありますか?
社会の多数派の人らしく考え、振る舞う練習。
所詮擬態ですから、ほぼ中身のない条件反射のようなものですが、どうでもいい場面で不必要にストレスを溜め込まずに済みます。全身防護服を着ている感覚です。
昔は演じることを教え込んだ親に内心反発していましたが、私のためであったと気づき、今では感謝しています。
Q.生きにくさを感じることに対してどう折り合いをつけていますか?
社会に歓迎されていないと感じて悲しくなることもありますが、INFPとして生まれたことは恨んでいません。
違う自分として生まれていたら、綺麗だと感じられなかったであろうものがたくさんあるからです。
自分の琴線に触れた音楽、写真、小説等を集めたり創ったりして、それらに囲まれていればそれで幸せです。実生活で生きにくさを感じていても、それさえあればきっと何とか生きていけます。
Q.音楽や色などでINFの民をイメージするものはありますか?
他の方については分かりませんが、私自身のイメージです。
音楽:メロディについて言葉で説明できないので、曲名を挙げます。「GO」(バンプ)「雨の街路に夜光蟲」(米津玄師) 「COLORS」(FLOW)
色:ハッと目の覚めるような色(青系統や白)に惹かれます。具体的にはBUMP OF CHICKEN「ray」のMVのスクリーンに心が沸き立ちます。
Q.好きな作品ジャンル(世界観)はなんですか?好きになる作品の傾向や特徴は?
暗いのが好きというわけでもないですが、人生や生死について考えさせられる作品が好きです。
あと、人間関係や設定が複雑であればあるほど、読み解くのが楽しくなります。
細かいのですが、「主人公を支える年長者ポジションのキャラが過去に仲間との死別を経験している(主人公たちは2度目の仲間)」という設定が死ぬほど好きです。
Q.INFの民としての強みを漢字一文字で表すと?
「澄」
理想主義者で全てにおいて面倒だと思われがち(しかも実際に面倒)なINFですが、思考に邪念がなく、純粋なところは数少ない強みではないかと思います。
権力や富に惑わされず、自分の琴線、信条に忠実な人が多いように感じます。それが実際に社会で重宝されるかは別問題ですが……。
Q.INFの民が、良い関係を築ける友達と出会うためにはどうしたら良いでしょうか?
自分を偽らない。友達は、良くも悪くも自分に釣り合う存在だと思います。
INFを隠していると、偽りの自分に釣り合う人しか来ません。実際そうでした。
本当は自分から話しかけられないなら、それでいいと思います。
無理に話しかけなくても、自分に釣り合う友達は自然とできます。
人数が少なくても、長く深く付き合える友達がいたほうが絶対にいいと、私は思います。
Q.あなたはどう生きてる?どう生きるべきだと思う?
上に書いたように、私は(まだ短いですが)今までの人生の半分以上、自分を偽って生きてきました。
演じていれば、社会で生きていくには困りません。ただし自分自身の精神が磨り減っていきます。
かといって、本来の自分でいようとすれば、社会では歓迎されません。結局どちらを選んでも、社会と関わっている限り楽にはなれないのだと思います。
どう生きるべきかは、まだ私には分かりません。現在私は、公務員試験の勉強をしています。両親がかつてそうしたようにです。
公務員になることで、生活の安定を手に入れる代わりに未来の自分を殺すことになるのは目に見えています。それでも、勉強をやめられません。
親の「安定した生活と女性としての幸せを手に入れてほしい」という願いと、「自分を殺したくない、自分の信じる道に進みたい」という思いの間で板挟みになっています。
どちらを選んでも犠牲は出ます。そのことを覚悟して自分で選ばなければなりません。あと3年、タイムリミットまでじっくり考えようと思っています。
ただ、皆さまの回答を読んで、もう少し張りつめている気を緩めて、気持ちを楽に生きてみてもいいのかな、と思えるようになりました。
このブログや皆さまの回答を読むことが心の支えになっています。いつもありがとうございます(^^)
ということでここからはおおふじの蛇足コメントになります。
毎回になってしまいますが、やっぱりシンパシーが本当に辛いレベルです。だいたいわかってしまいますね。
私も優等生を演じていた頃は、自分がよくわからなかった。それを捨てて、本当はあまりにも弱いことを自覚した高校生の時、私の場合は学生生活脱落となりました。
周りに良い人がいた、というのは私もそうで、私の場合は学校の中ではなく外にいたので、学校を全日から通信に変えた先だとか、日常で接点のある場所にいた人に助けられたという形でしょうか。
もっと鈍感でいられたら幸せというのも痛いほどわかります。HSPのスコアも非常に高いので、あらゆる意味で鈍感でありたいはずです。
でもそんな自分を大事にしているのも伝わってきます。
しかし親御さんも見抜くのが早いのか、擬態のアドバイスとは。根本的にはらっぱさんの辛さを取り払えないことですが、処世術の方法としては覚えておいて損はなさそうです。
でも個人的にはやはり辛そうだなと思いました。私なら間違いなく逃げます笑
らっぱさんにもなにか夢があるのでしょう。理想家同士なので伝わってきます。
もしも公務員になれたとしても、少しずつでも、別の形であれ自分の好きなものを表現出来るとか、夢に向かうことは忘れないでほしいとは思います。
会ったこともなく、コメントでのやり取りだけでこんなことを言うのは無責任だと重々承知ですが、やっぱりINFの民が本領を発揮するのは、整って踏み均された土地で生きることではなくて、間違いなく茨の道と波濤の海の先にある小さな小島の開拓なんです。
ただ、公務員として働く環境が静かで優しい場所だったら相当過ごしやすいだろうなと……仕事は安定しながら、時間も確保出来てとなればすごく居心地が良さそう。
この前用事で役所に行きましたが、にこやかに働いている環境は少しうらやましいかなと思いました。私は10分の手続きの間に行き交う人が多くてげっそりしてしまいましたが……笑
何事もチャレンジではありますね……生きるって本当に難しい。
今回はらっぱさん、回答してくださりありがとうございました。
引き続き当ブログは回答をお待ちしております。INFの診断が稀、という方でもウェルカムです。
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