母が死んでしまいそうで頭の整理がつきません

書くのも怖くてこれまでの数日書けませんでしたが、頭を整理するためにとりあえず書こうと思います。

4月に入ってすぐ、母の様子が変わってきました。

抗がん剤治療が終わり、今度はピロリ菌を消すための処置に入っていた母。薬が合わずに投薬しない日が続き、穏やかな休養を取っていたある日のことでした。

最初はその症状から、調べても更年期障害なのではないかと思っていた程度の話でした。

それがだんだん、お腹が膨れて苦しいと。私はガスピタンなんかの薬を買って渡したり、食欲も無くなっていく母に何か食べてもらおうと近くの飲食店に連れて行ったりしたこともありました。

ですが一向に良くならず、どうしても苦しいとなった母が、ついには動けなくなって救急車を呼ぶことになりました。

人生2回目の救急車の付添です。前回は血を吐いて救急搬送、今回は意識も在るし、辛いながらも自分で立って歩ける母を搬送してもらいました。

待つこと数時間、出た結果は肝臓がんでした。

前回治した乳がんの転移です。倦怠感も、お腹の張りも、全て肝臓から影響してきたものでした。

前回だってなんだかんだ治ったし、母親は死ぬーと呻いていましたが、最悪の状態ではなく、数日の入院を経て無事に帰宅したのです。私は今回もそれくらいの症状だと、軽く見ていました。

でも今回は違いました。母親は元気に見えてたのに、病状は最悪に近い状態にあります。前回検査したのが年明けの1月。そして4月に入院、検査、この間で肝臓がんは末期まで進行していました。

たった3ヶ月で、です。

たった3ヶ月で、お医者さんから死の宣告を受けました。母は知りませんが、余命は数ヶ月だと言われました。それも正直いつまで持つかわかりません。

医者もこんなに速い進行は非常に稀で、誰も想像していなかったと言いました。だってほんの少し前まで抗がん剤を使っていたんですから。

もう何がなんだかわかりません。頭の整理はつかず、次に来る電話でいつ母に何が起こったか聞かされるのかと思うと、常に吐き気と目眩に襲われ、定期的にお腹を壊しています。

コロナのせいで面会も自由に出来ません。病院側が良いと言った日しか行けません。時間もごく短いものです。

今日も面会に行ってきました。入院した日は普通に話せていた母が、少しずつ弱っていくのを見ています。

現在は緩和ケアの段階に入り、母の体力の心配から抗がん剤を使った治療は行われていません。

そんな中、医療用麻薬で意識を弱めている母と、なんとか会話してきました。

母はすごく前向きです。治すために必要なことを伝えるとしっかりとうなずいてくれるし、自分は治るんだと言ってくれて。

そこには詳しい病状が知らされていないこともあるかもしれませえんが、私も妹も状態の良い側面だけを伝えて、なんとか前向きになってもらっています。

今考えられる最良のパターンは、まずは緩和ケア中に少しずつ体力を取り戻してもらうこと。本人は治すつもりでいてくれるので、その気持から免疫が生まれて、状況が好転することを望みにしています。

そのために食事を口から摂ってもらいたいのですが、病院側は誤嚥のリスクを排除するためにやや消極的です。医療麻薬によって感覚が鈍くなっていることもあり、肺に入ったら吐き出せずに肺炎になってすぐアウト、という可能性があるそうです。

まだ誰も希望は捨ててません。私も妹もまずは食べれるようになることから初めて、奇跡的な回復を願っているし、母も治したいと思ってくれています。

でも状況はあまりにも早く進んでいるし、とにかく落下が速すぎました。

私の感情もボロボロで、ちょっと人と話すと泣きそうになります。昔の話に書いたのですが、母親は離婚していることもあり、父親に頼るわけにもいきません。

私はご存知の通り社会不適合者で、手続きなんかもほとんど母親任せにしてきました。自分の通信費をどこにどう支払えばいいのかもわかりません。事務手続きはほとんど母親に教えてもらいながらしていました。

生活費の支払いは?税金の手続きは?住民のなんたらは?

もう何をどうすればいいのかもわかりません。

どうしてこんな事になったのかもわかりません。

ここ数日で少し感情が死んできました。ずっと恐怖を抱えてた部分が、今はこうして文章に起こそうという気になっています。

これは自分の冷淡な部分なのかなんなのか。

どうにかして母をなんとか日常に戻してあげたい。

毎日ラインで元気になれるような写真を送っていますが、もう24時間既読がついていません。スマホを取ることすら億劫になっているのか。

私はただ、自分らしく、なんて言って、穏やかに過ごしていければよかったのに、やっとそうできそうだったのに、こんなのはあんまりだ。

まだ諦めてないし、希望も持ってる。でも本当に本当に辛い。何もかも投げ出したいくらい辛い。

今はひたすら祈るだけです。せめてもう一度家に帰ってきて欲しい。

夜食をつついている母を見たいです。料理をする母の音で目を覚ましたいです。テレビの前で毛布にくるまってドラマを見ている母をまた見たいです。

ブログに書くなんて、白々しいというのか、自分でもその無意味さはわかってるけど、それでも祈るしかありません。どうか何かに届いて、お母さんが元気になりますように。

少し疲れてきました。